冬の薄毛に悩む方にまず取り組んでいただきたいのは、何よりも「体を冷やさない」という基本中の基本です。髪の毛は血余、つまり血液の余り物と言われるほど、全身の健康状態が最後に現れる場所です。体が冷え切っている状態では、生命維持に必要な内臓に血液が優先され、髪の毛への供給は完全にストップしてしまいます。これを改善し、冬の間に薄毛を治すためには、食事と入浴という毎日の習慣を強力な育毛ツールに変える必要があります。食事においては、タンパク質の摂取はもちろんのこと、それと同じくらい「造血」と「血流改善」に注目してください。鉄分を豊富に含むレバーやほうれん草、そして血液をサラサラにする効果があるといわれる玉ねぎや青魚を積極的に摂りましょう。また、冬は喉の渇きを感じにくいため水分不足に陥りやすく、血液がドロドロになりがちです。冷たい水ではなく、白湯やハーブティーなどでこまめに水分を補給し、循環を助けることが大切です。さらに入浴は、最高の育毛タイムです。お風呂でリラックスすると副交感神経が優位になり、血管が大きく拡張します。このタイミングで、指を熊手のような形にして頭頂部に向けて揉み上げるマッサージを行えば、栄養たっぷりの血液が毛根にドクドクと流れ込みます。お風呂上がりには、濡れた髪を放置せず、すぐにドライヤーで乾かしてください。濡れたまま放置すると、水分の蒸発とともに頭皮の熱が奪われ、急激な血管収縮を招くからです。このように、食事で熱を作り出し、入浴でその熱を頭皮まで運び、適切なアフターケアでその熱を維持する。このサイクルを確立することが、冬の過酷な環境下で髪を守り、再生させるための最短ルートとなります。冬だから仕方ないと諦めるのではなく、冬だからこそできる温活ヘアケアを楽しんでみてください。毎日の小さな温もりの積み重ねが、やがてあなたの頭皮に確かな手応えをもたらしてくれるはずです。
身体を温めて冬の薄毛を治すための食事と入浴の習慣